授業科目について

MBAプログラムを通じて、学生は計20科目を修了する必要があります。その中で、香港大学では11の必須科目と45の選択科目を(1516科目)、交換留学先で45の選択科目を取ることができます。尚、学歴/職歴や保有資格によって、必須科目の免除を受けることもでき、その分を選択科目の受講に回すこともできます。

 

必須科目(11科目)

 

 ・ Accounting for Business Decisions

会計学(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書の仕組みと構造)について、その基礎を学びます。

 

 ・ Business Communications, Ethics and Practice

クラスの前/後半で、それぞれ別の教授により授業が行われます。豊富なグループエクササイズと共に、ビジネス上のコミュニケーションにおける諸問題や、ビジネスパーソンとしての倫理について学び、考察します。

 

 ・ Competitive Strategy

企業の競争戦略の概要を、基礎的なビジネス分析のフレームワーク(Value Chain, 5 Forces)と共に学びます。M&A戦略等についても議論します。

 

 ・ Corporate Finance

企業財務、及び資本市場について、ローデータを扱いながら、基礎的な知識を分析手法と共に習得します。

 

 ・ Creativity and Business Innovation

豊富なワークショップ/エクササイズと共に、企業/従業員のクリエイティビティを覚醒させ、イノベーションを促進するための技術を習得します。また、企業文化としてMarketable志向であることと、Innovative志向であることのトレードオフ等についても議論します。

 

 ・ Decision and Risk Analysis

ビジネス上有用な統計学の基礎について学びます。また、ビジネスシーンにおいて広く用いられている定量分析のソフトウェアについても、その用法について学習します。

 

 ・ Global Economy

マクロ経済学の基礎について学びます。タイムリーなトピックを扱いながら、ビジネスパーソンとして世の中の動きをどう捉えていくべきなのか議論し、学習します。

 

 ・ Informatoin and Operation Management

クラスの前/後半で、それぞれ別の教授により授業が行われます。前半は情報技術(IT)が企業、及び市場に対して与えてきた影響について議論し、後半は、ビジネス・オペレーションの基本的な概念と、思考/分析のフレームワークについて学習します。

 

 ・ Managerial Economics

ミクロ経済学の基礎について学びます。ゲーム理論や、独占/寡占といった問題に触れながら、消費者/企業行動のメカニズムとその分析方法について学習します。

 

 ・ Organisational Leadership

人と組織のダイナミクス、及び、企業組織が抱えがちな問題について議論し、解決のためのアプローチについて学びます。各生徒の参加が授業の質を大きく左右する授業です。

 

 ・ Strategic Marketing Management

マーケティング戦略の基礎について学びます。グループに分かれて競うマーケティング・シミュレーションゲームがエクササイズとして盛り込まれており、グループ間で熱い闘いが繰り広げられます。と同時に、エクササイズを通して、誰がどの程度の能力を持っているのかが白日の下に晒される、過酷な科目でもあります。

選択科目(香港大学では45科目を選択)

 

選択科目は、通常平日夜間/週末日中に行われ、Part-timeの学生と同じ教室で学ぶこととなります。

 

数十に及ぶ選択科目がありますが、ここではその中からいくつかピックアップしてその概要についてご説明します。

 

 ・ Advanced Corporate Finance

その名の通り、Corporate Financeの、より踏み込んだ内容について学習します。Capital Structureの最適化から、ValuationReal Option等の内容について扱います。扱う内容の量、難易度からして、香港大学で行われる授業の中では最もヘビーな科目の一つと言えるかと思います。交換留学先でFinanceの授業を取るためには、本科目を修了していなければなりません。

 

 ・ Asian Business and Economics

アジア各国の経済状況について議論します。教授が日本で教鞭を執ったこともある大の親日家で、授業の23割程度が日本経済の議論に費やされます。日本経済をテーマにプレゼンテーションを行うPart-timeの学生グループも少なくなく、日本人の発言機会が増え、注目を浴びる授業です。

 

 ・ Legal Environment in Asia

教授が元企業弁護士で、ビジネスに関する法の基礎的な知識について学習し、アジア(特に中国)における知的財産の問題、裁判の判例等について扱います。また、グループワークとして、2グループ間で与えられたケースを元に交渉し、契約書を作り上げるというエクササイズがあります。最終的にどちらに有利な契約書となっているかで評価が決まるため、グループ組成の段階から激しい駆け引きが繰り広げられます。同時に、戦略的かつ論理的な思考、インターネットを活用してのリサーチ能力等も求められるため、非常に実践に即した経験を積むことができます。実際のビジネスの場における契約の重要さに鑑みても、必須科目に入れて良いのではないかと思われる、お勧めの科目です。

 

 ・ Branding and Communication

大手広告代理店で若くしてExecutiveとなった経歴を持つ教授を迎えて行われる、Marketingの授業です。論理や数字で語るというよりも、感性を重視した授業内容で、豊富なケーススタディから、企業がどのようにしてブランド構築を図ったか、広告にどのような意図が込められているのか、といった内容について議論します。

 

 ・ Marketing for Tech Intensive Industry

ハイテク企業に特有の状況を踏まえた、Marketing手法について学習します。IT産業に見られる固有の現象(Network Effect, De Facto Standard)や、原価が限りなくゼロに近いサービスの価格決定理論、グローバルマーケティングの手法等について解説されます。

 

 ・ Accounting Control for Management Behavior

経営陣が、管理会計や組織論を活用して企業の内部をどのように把握、コントロールしていくか、その手法と関連する諸問題について取り扱います。経営理念を浸透させ、不正を防ぐ組織設計の仕方、従業員へのインセンティブの付け方、リスクの認識とその対応策等について議論します。

 

 ・ Business Lab

新規事業の立ち上げをテーマとしたフィールドワークの授業です。グループを組成し、プロジェクトベースで授業は進んでいきます。内容は、事業計画の作成から、ファンドレイズ、パートナーとのアライアンス戦略に至るまで、企業内/ベンチャーを問わず、事業開発に関する諸問題について実践に重きをおいた形で進められます。実際に本授業への協力企業とコミュニケーションを取りながら、プランの実現を目指してプロジェクトを進めていきます。多くの時間を割く必要がありますが、社外とのネットワーキングも含め、学びの多い授業です。

 

その他、以下のような選択科目を取ることができます。

(以下、Class of 2018FT)

  • The Emergence of FinTech and its Impact on Global Finance and Banking
  • Turn Around Management and Corporate Restructuring
  • Multinational Enterprises Strategy
  • Mergers and Acquisitions
  • Management Consulting for Consultants and Managers
  • Cross-Cultural Management
  • China Marketing
  • Online Business Strategy
  • Entrepreneurship and Ventures
  • Creativity and Business Innovation
  • Finance Industry Regulation & Governance
  • Risk Management
  • Opportunity Discovery and Entrepreneurial Development
  • Inspired Leadership: Resilient Leadership in change
  • Trade Policy